【インストラクター試験対策】
先週、NARD JAPAN(ナードアロマテラピー協会)認定インストラクター一次試験がありました。
一次試験には精油の名前を当てる試験問題があります。
生徒さんから「先生、何故この様な香りを当てる問題が出るんですか?」と聞かれました。
この「ムエットの香りを嗅いで精油名を当てる問題」には、かなり大きな意味があると思います。
NARD JAPANのインストラクターコースは、精油を単なる「いい香りのもの」としてではなく、植物・化学・薬理・嗅覚・調香などを関連づけて学ぶ構成になっています。
この問題の本当の意義は単純に「この香りはラベンダーです。」と記憶しているかを試しているだけではないと思います。
「香りを通して、植物を認識する力が身についているか」を見る問題なのではないかと思います。
例えば、精油の名前を覚えるだけなら、
「ラベンダー=リラックス」「ペパーミント=スッキリ」という知識でも覚えられます。
でも、ムエットを渡されて名前を伏せられると、それまでの視覚的な情報や文字情報が全部なくなります。
残るのは、自分の嗅覚で得た情報だけ。
インストラクターは、将来的に人に精油を教える立場です。
その人が、「この精油は○○という植物から採れます」
「主成分は○○です」
「こういう作用があります」
と説明できても、実際の香りを嗅いだときに「これは何の香りなのか、自分の鼻では分からない」
となると、少し寂しいですよね。
逆に、ムエットを嗅いで、自分の嗅覚から植物をたどっていける。
これは知識と感覚がつながった状態です。
この問題は「香りを当てる試験だと思わないでください。
また、精油の名前を暗記しているかを見るだけではありません。」とお答えました。
精油は、植物から私たちが受け取ったものです。
その植物がどんな香りを持っているのかを、自分自身の鼻で知る。
「ラベンダーという文字を知っている」ことと、 「ラベンダーの香りを自分の感覚として知っている」ことは違います。
インストラクターになるなら、 植物を頭だけでなく、五感でも理解してほしい。
「名前を覚える」→「成分を覚える」だけではなく、
香りを感じる → 植物を想像する → 植物の生き方に興味を持つ → 人間が植物から何を受け取っているのかということを知識だけではなく、感覚として自分のものにして頂きたいと思います。